光まで5分

桜木紫乃著 2018年光文社刊行
初出「小説宝石」(2016年〜2017年)
北海道ではなく沖縄を舞台にした物語。
沖縄を舞台にしてもクセになる桜木ワールドの閉塞感は変わらない。
この“光”が何を意味するのか分かりそうで分からないもどかしさ。

みんな、ひかりまでの長い五分間を歩いているのだった。
光の速さで歩くことができないから、こんなものが必要になる。

あと5分で届くと思っているのに届きそうで届かない幸せなのかな。
もどかしい...
@2019年@図書館