桜木紫乃著 2018年光文社刊行 初出「小説宝石」(2016年〜2017年) 北海道ではなく沖縄を舞台にした物語。 沖縄を舞台にしてもクセになる桜木ワールドの閉塞感は変わらない。 この“光”が何を意味するのか分かりそうで分からないもどかしさ。 みんな、ひかりま…

伊坂幸太郎著 2018年実業之日本社刊行 書き下ろし 相変わらず残酷な場面は残酷に描写してある。 深刻な場合はなるべく軽く表現するのがいいんだっけ？ 最後、実は奇跡が起きると期待したけど起きなかった。 こういう肩透かしも上手だなと思った。 裏表紙に「…

読んだ本の数：3冊読んだページ数：1124ページカエルの小指 a murder of crows読了日：02月21日 著者：道尾 秀介天使の囀り読了日：02月13日 著者：貴志 祐介人面瘡探偵読了日：02月10日 著者：中山 七里読書メーター3冊で1100ページ強。寝込んだり入院した…

百田尚樹著 2018年幻冬舎刊行 書き下ろし 第一章 古代〜大和政権誕生 第二章 飛鳥時代〜平城京 第三章 平安時代 第四章 鎌倉時代〜応仁の乱 第五章 戦国時代 第六章 江戸時代 第七章 幕末〜明治維新 第八章 明治の夜明け 第九章 世界に打って出る日本 第十章…

真山仁著 2018年講談社刊行 初出「週刊ダイヤモンド」(2015年〜2018年) 第四部 解体か創造か 第五部 激震 第六部 伸るか反るか エピローグ 上巻の続き。 下巻になってから鷲津の動きが激しくなってきた。 原発事故の対応に当たっては裏でこのような責任逃れ…

東野圭吾著 2018年文藝春秋刊行 書き下ろし ガリレオシリーズ。 湯川先生が登場するけど探偵のような働き。 実験は一回だけか。 途中で『容疑者Xの献身』の時の描写があったり、 親友の悔しい思いを晴らしてやりたかった という表現もあって、 『容疑者X』の…

長岡弘樹著 2018年講談社刊行 初出「メフィスト」(2010年〜2018年) 三色の貌 最期の晩餐 ガラスの向こう側 空目虫 焦げた食パン 夏の終わりの時間割 相変わらず最後に驚くような真相を明かしてくれる。 本当に上手だと思う。 介護士(「空目虫」)の真相の意味…

伊坂幸太郎著 祥伝社文庫刊行 2015年ノン・ノベル新書判 2018年文庫化 第一章 悪党たちは久々に銀行を襲い、小さな失敗をきっかけにトラブルに巻き込まれる。いつものこと。−おとなしくできないなら、せめて気をつけてやれ。 第二章 悪党たちは降りかかる火…

読んだ本の数：7冊読んだページ数：2780ページ魔弾の射手 :天久鷹生の事件カルテ (新潮文庫nex)読了日：01月31日 著者：知念 実希人楽園の真下読了日：01月29日 著者：荻原 浩どうしても生きてる読了日：01月23日 著者：朝井 リョウ高校事変 III (角川文庫)…

池井戸潤著 2018年小学館刊行 書き下ろし 第一章 新たな提案と検討 第二章 プロジェクトの概要と変遷 第三章 宣戦布告。それぞれの戦い 第四章 プライドと空き缶 第五章 禍福スパイラル 第六章 無人農業ロボットを巡る政治的思惑 第七章 視察ゲーム 第八章 …

松岡圭祐著 2018年角川文庫刊行 書き下ろし 第一話 スキューバダイビングの幻想 第二話 ガンビーチ・ロードをたどれば 第三話 天国へ向かう船 第四話 シェラトン・ラグーナ・グアム・リゾート 第五話 センターコート＠マイクロネシアモール 前巻の続き。解説…

読んだ本の数：75冊読んだページ数：25598ページおまえの罪を自白しろ読了日：12月27日 著者：真保 裕一死刑囚メグミ読了日：12月19日 著者：石井光太犯人に告ぐ(3) 紅の影読了日：12月17日 著者：雫井 脩介警視庁捜査二課・郷間彩香 ガバナンスの死角 (宝島…

読んだ本の数：5冊読んだページ数：1995ページおまえの罪を自白しろ読了日：12月27日 著者：真保 裕一死刑囚メグミ読了日：12月19日 著者：石井光太犯人に告ぐ(3) 紅の影読了日：12月17日 著者：雫井 脩介警視庁捜査二課・郷間彩香 ガバナンスの死角 (宝島社…

五十嵐貴久著 2018年祥伝社刊行 初出：WEBマガジン「コフレ」(2017年〜2018年) 1st marriage 新郎新婦入場 2nd marriage 開宴の辞 3rd marriage 主賓挨拶 4th marriage ウェディングケーキ入刀 5th marriage 祝辞 6th marriage お色直し 7th marriage 余興 8…

小川糸著 2017年幻冬舎刊行 初出「小説幻冬」(2017年) ヨモギ団子 イタリアンジェラート むかごご飯 蕗味噌 『ツバキ文具店』の続編。 家族大好きな自分は何度も涙を流してしまう。 こうやって他人どおしが一つの家族になっていくんだろうなと思う。 私は、…

知念実希人著 2018年新潮文庫刊行 書き下ろし プロローグ 第一章 呪いの墓 第二章 紅蓮の呪術師 第三章 炎の終幕 エピローグ 人体発火現象の謎の究明などテンポが良くて面白かった。 きっと科学的に矛盾はないんだろうなと思う内容だったし。 鷹央と小鳥遊、…

松岡圭祐著 2018年角川文庫刊行 書き下ろし 前書きにかえて 第一話 ソリッド・シチュエーション 第二話 未明のバリガダハイツ 第三話 グアムに蟬はいない 第四話 ヨハネ・パウロ二世は踊らず 第五話 アガニアショッピングセンター 村上貴史氏の解説付き。 今…

池井戸潤著 2018年小学館刊行 書き下ろし 第一章 ものづくりの神様 第二章 天才と町工場 第三章 挑戦と葛藤 第四章 ガウディの教訓 第五章 ギアゴースト 第六章 島津回想録 第七章 ダイダロス 第八章 記憶の構造 最終章 青春の軌道 ドラマでも見てたので内容…

中村文則著 2018年朝日新聞出版刊行 初出「小説トリッパー」(2015年〜2018年) 第一部 第二部 やはり中村文則作品はとても難解だ。 理解の範疇を超えると表面的な部分だけ追ってしまう。 緊縛は女性と縄師のコミュニケーションですから。 勘違いしてる人が多…

五十嵐貴久著 2018年双葉文庫刊行 初出「問題小説」「小説新潮」「小説宝石」「小説すばる」など2002年〜2008年 ぽきぽき 嗜虐 麻雀探偵 ガールフレンズ オープン・セサミ 著者の初期作品、傑作短編集とのこと。 著者「楽屋噺」としてあとがきもあり。 一作…

西尾維新著 2018年講談社刊行 初出「メフィスト」(2016年〜2018年)、書き下ろし 序文 第一枚 今日子さんin寝台特急『ひらめき』 第二枚 山麓オーベルジュ『ゆきどけ』 第三枚 高速艇『スピードウェーブ』 第四枚 水上飛行機『ウォータージェット』 第五枚 観…

読んだ本の数：8冊読んだページ数：2526ページレアケース読了日：11月29日 著者：大門 剛明悪い夏読了日：11月22日 著者：染井 為人夏の騎士読了日：11月19日 著者：百田 尚樹カインは言わなかった読了日：11月14日 著者：芦沢 央クジラアタマの王様読了日：…

知念実希人著 2018年新潮社刊行 書き下ろし 第一章 選択の温度 第二章 外科医の決断 第三章 追憶の傷痕 第四章 命を縫う エピローグ 主人公が純粋過ぎてちょっと少年漫画っぽいけどとても感動するし読み心地が良い。 そこで必要とされているのは、心臓外科の…

柚月裕子著 2018年角川文庫刊行 2010年単行本(宝島社) プロローグ 公判初日 公判二日目 公判三日目 判決 エピローグ 単行本でも読んでいるので再読。 今野敏氏の解説付き。(氏の解説は珍しいのではないか) 再読なので最後のどんでん返しも分かっているけどや…

井上由美子著 2018年河出書房刊行 書き下ろし 会話主体なのでとても読みやすい。 ミステリー部分はこれで良いのかよくわからない。 ただ様々なハラスメントがあるんだなぁと思った。 何をやってもハラスメントと言われそう。 これがハラハラ？ 誰にも関わら…

中山七里著 2018年光文社刊行 初出「小説宝石」(2017年) 一 表情のない検察官 二 証拠の揃わない容疑者 三 数の合わない資料 四 威信のない組織 五 終わりのない負債 とても魅力的とは言えないけどどこかとても気になる主人公。 能面のような無表情の下には…

真山仁著 2018年講談社刊行 プロローグ 第一部 崩壊前夜 第二部 運命の日 第三部 破綻前夜 ドラマを見たので読んでみた。 これは続編になるのか。 ドラマの原作も読んだことがあるとは思うのだけれど記録が見つからない。 今回は2011年の震災時の話がメイン…

湊かなえ著 2018年角川書店 初出 神戸新聞等(2017年〜2018年) 序章 第1章 オンエア 第2章 シノプシス 第3章 サウンドエフェクト 第4章 完パケ 第5章 アドリブ 終章 青春爽やか系物語。 湊かなえなので最後にひっくり返されるかと思って読み進めたけど大丈夫…

読んだ本の数：6冊読んだページ数：1824ページノーサイド・ゲーム読了日：10月29日 著者：池井戸 潤高校事変 II (角川文庫)読了日：10月21日 著者：松岡 圭祐愛してるって言えなくたって読了日：10月17日 著者：五十嵐貴久笑え、シャイロック読了日：10月14…

川口俊和著 2017年サンマーク出版刊行 プロローグ 第一話 『親友』二十二年前に亡くなった親友に会いに行く男の話 第二話 『親子』母親の葬儀に出られなかった息子の話 第三話 『恋人』結婚できなかった恋人に会いに行く男の話 第四話 『夫婦』妻にプレゼン…