道尾秀介光文社文庫刊行 2012年単行本(光文社)、2015年文庫化
初出「Anniversary50」「ジャーロ」(2009年〜2012年)

  • 夏の光
  • 女恋湖の人魚
  • ウィ・ワァ・アンモナイツ
  • 冬の光
  • アンモナイツ・アゲイン
  • 夢の入口と監禁
  • 夢の途中と脱出

単行本でも読んでいるので再読。
とても綺麗で美しい物語。
構成も素敵で短編としても成り立っているし、全体でもひとつの物語となっている。
“ヒカリゴケ”“懐中電灯”“蛍”“花火”などの“光”がとても印象的に使われていて、
最後は子供の頃の将来への希望の“光”なんかを表現しているのだと思う。
とても大好き。

光に出会いたいと思うなら−もし本当に綺麗な、眩しい光に出会いたいと思うなら。
いつでも目を開けていなさいと。
何があっても、両目に映る景色がどんなものであっても、決して顔をそむけずに、それをよく見ておきなさいと。

奇跡を起こすたった一つの方法。
それは、強く願うことだ。

強い意思を持って進んでいこうと思う。

光 (光文社文庫)

光 (光文社文庫)

解説「悠久の言葉の森の中で、アンモナイトの物語を探す。」(大林宣彦)があるが最後の一文が余計。
この一文は作品の解説に掲載するものではないのではないか。
不必要だった。
大好きな作品なのにそこだけが残念。

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