沈黙のパレード

東野圭吾著 2018年文藝春秋刊行 書き下ろし
ガリレオシリーズ。
湯川先生が登場するけど探偵のような働き。
実験は一回だけか。
途中で『容疑者Xの献身』の時の描写があったり、

親友の悔しい思いを晴らしてやりたかった

という表現もあって、
『容疑者X』の事件が大きく湯川先生の考え方に影響を与えてるのかなと思った。
犯人逮捕後の二転三転はさすが。
一筋縄ではいかない展開に驚くばかり。

大抵の場合、実験の結果がどうなるかは学生たちもわかっている。
だから彼等は、好ましい結果が出るように作業を行う。

これは仕事の検証でも確かにある。
どうしても分かりやすい方に、説明しやすい方に誘導しがち。
真の原因などを見つけるためには結果を重ねて、
それから導き出されることを結論としないといけない。
忘れがちだけど...
面白かった。
続編は出るだろうか....
@2019年@図書館