最後の証人
柚月裕子著 2018年角川文庫刊行
2010年単行本(宝島社)
- プロローグ
- 公判初日
- 公判二日目
- 公判三日目
- 判決
- エピローグ
単行本でも読んでいるので再読。
今野敏氏の解説付き。(氏の解説は珍しいのではないか)
再読なので最後のどんでん返しも分かっているけどやっぱり被告人の名前が呼ばれた時は驚く。
この部分は本当に上手だと思う。
誰でも過ちは犯す。
しかし、一度ならば過ちだが、二度は違う。
二度目に犯した過ちはその人間の生き方だ
先生はいつも、罪はまっとうに裁かれるべきだ、と言っています。
でもそれは、まっとうに救われるべきだ、ということでもあると思います。
このような言葉がとても心に残る。
解説で
現実の厳しさを書くことも大切だが、「世の中はどうあるべきか」という理想を読者に提示することも、同じくらい大切なのだと、私は思っている。
とある。
全くそのとおりでまっとうに裁かれまっとうに救われることを現実社会でも希望する。
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