ブルーマーダー

誉田哲也光文社文庫刊行
2012年単行本(光文社)、2015年文庫化
単行本でも読んでいるので再読。
解説(梅原潤一(書店員))あり。
読んでいると顔を顰めたくなるような描写が出てくるが、
こういうのが姫川シリーズだよな〜と思ってしまう。
とても面白い。

大事なのは死刑なんだよ。
こんなことやったら、最悪の事態が待ってるかもしれない。
そういう想像力が一番大切なんだ。
そういう想像力でしか、世の中はよくならねえんだ。
だから俺が、その想像力を、連中に植えつけてやったわけさ。

そんなに親が大切なら、悲しませるような悪事に手を出すべきではなかったな。
そんなに子供が大切なら、もっとまともな教育をしてやるべきだったな

というのはよく分かる。
政治がらみはあまり言いたくないけどこういうことだよなと思う。
菊田の奥さんの

「主人を…助けていただいて、ありがとうございました」
なるほど。そういう、ある種の「宣言」というわけか。

というのも凄い宣言だ。ちょっと怖い。
解説で

2015年末〜2016年春には、シリーズ最大のイベントが勃発する筈である。

と言っているが何が起きるんだろう?
楽しみ!

ブルーマーダー (光文社文庫)

ブルーマーダー (光文社文庫)

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