瑕疵借り

松岡圭祐著 2018年講談社刊行 書き下ろし

  • 土曜日のアパート
  • 保証人のスネップ
  • 百尺竿頭にあり
  • 転機のテンキー

瑕疵物件を借りその瑕疵理由となった事象の本当の隠された事実を洗い出すミステリー。
どの作品も驚く結末。
とても上手な展開である。
生き辛い世の中にある優しい世界なのかも。

なにかを始めるのは怖いことじゃありません。
怖いのはなにも始めないことです

思い出の積み重ねこそ人生だ。
幸せばかりでなくとも、これからの記憶には絶えることなく家族がいる。

というような言葉が印象的。
粒揃いの短編集。

瑕疵借り (講談社文庫)

瑕疵借り (講談社文庫)

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