生きている理由

松岡圭祐著 2017年講談社文庫刊行 書き下ろし
川島芳子という人物を知らないので後でキチンと調べようと思った。
“玩具”という言葉はやっぱり嫌な感じだね。
解説に書いてあるようにそれを嫌な感じでない意味に変えたのはとても素晴らしい。
養父の気持ち悪さばかりが目立った。
解説(大矢博子)がとても読み応えあり。
歴史小説とミステリ小説が似ている点には特に納得。

史実はそのままに、その史実が史実として成立しうる最も意外で最もドラマティックな、そして最も説得力のある<辻褄合わせ>

与えられた手がかりから類推される最も意外で最もドラマティックな、けれど論理的に筋の通った説得力のある推理を紡ぐのがミステリなのだから

続編があるようなので今回は導入ということで楽しみに待とう。

生きている理由 (講談社文庫)

生きている理由 (講談社文庫)

@2017年@図書館