ナミヤ雑貨店の奇蹟

東野圭吾著 角川文庫刊行 2012年単行本、2014年文庫化

  • 第一章 回答は牛乳箱に
  • 第ニ章 夜更けにハーモニカを
  • 第三章 シビックで朝まで
  • 第四章 黙祷はビートルズ
  • 第五章 空の上から祈りを

単行本を読んでいるので再読となる。
あらゆる出来事が伏線となっていて、再読のためこれはあそこにリンクすると分かっていても、気持ち良い。
伊坂幸太郎っぽいという印象は変わらないけど...

家族が同じ船に乗っていさえすれば、一緒に正しい道に戻ることも可能です

忘れなかっただけでなく、自分なりに咀嚼して、人生に生かした。
この人はわしに感謝してくれてるが、そんな必要はない。
うまくいったのは、この人自身の力によるもの


本人の心がけがよかったからだ。
本人に、真面目に生きよう、懸命に生きようという気持ちがなければ、
たぶんどんな回答を貰ってもだめなんだと思う

という言葉が印象に残った。
人生の先輩の言葉をただ実践するのではなく、
家族や周囲の人たちとともに一所懸命生き抜くために、
自分の状況に合わせて自分なりに咀嚼して活かすことが大切なのだと思う。
とても読後感の良い作品である。

@2015年@図書館