デートクレンジング

柚木麻子著 2018年祥伝社刊行 書き下ろし
30代後半女性の物語。
いろいろ人生のステージが変わるにつれて付き合う人も変化していく。
子供の頃からの友人で続く方が珍しいかもしれないよなとちょっと思う。
考え方も変わってくるし、立ち位置も変わってくるし...
それを乗り越えて続く関係が親友なのかなと思ったりして。

実を言えば、さっちゃんが結婚した時、和田さんに嫉妬したよ。
『ミツ』にすっかりなじんでいる時は、お義母さんに嫉妬した。
さらに、さっちゃんがお母さんになったら、もう今度こそ、私の出る幕なんかないと思って焦った。
私がさっちゃんに出来ることなんて、なくなった気がしたんだよ。
でも、私は私で、これまで身につけた何かを使えば、きっと力になれる部分もあるはずなんだよね。

嫉妬する気持ちも当然だと思うし、
役に立ちたいという気持ちももちろん当然あるものだと思う。
そういう自分をありのままに見せることの大切さが必要なんだと思う。
難しいけど。

デートクレンジング

デートクレンジング

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