ボーダレス

誉田哲也著 2018年光文社刊行 書き下ろし
複数のバラバラな話が最後に一つに収束していく。
最初の方に思わせぶりに入っていた劇中物語もどこかで交わってくるのかなと思ったけどこの話はあまり関係なかったようだ。
この劇中物語が交わってくると「ボーダレス」という題名がとても生きてくるのになと思った。
それでも十分にボーダレスだけど。

だから実は、あっちとこっちは別世界ではない、っていうか、意外とどっかで繋がってるんだなって、思った。
私たちは、平凡な世界に生きてるようでいて、実は境界線もないまま、全然違う世界と隣り合わせになってるんだな、って…

意外とあっちこっちは繋がったりしていてそんなに別け隔てする必要がないのかもしれない。
現実と妄想の境も良く分からなくなるし...
女子高生の会話は武士道シリーズなどに似ているかも。
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