任侠浴場

今野敏著 2018年中央公論新社刊行
初出『小説BOC』(2017年〜2018年)
任侠シリーズ第4弾。(『任侠書房』など)
安定の面白さ、安定の痛快さ。日村の心配性もいつもどおり。
原理原則に基づき廃れてきている浴場を再度お客さんが来るように変えていく。
原理原則=隠蔽捜査シリーズなので今野敏の得意分野ではあると思う。

私らはね、こじれた問題を解決するのに慣れているんです。
それが金になりますし、また生き死にに関わることもあります
ヤクザはどんな小さなことにも、必死で頭を使います。
イチャモンつけるのにも、必死なんです。
それに対して素人はいい加減な対応をなさる。
素人がヤクザにかなわないのは当然なんです。
もし、素人の皆さんが必死で頭を使って対抗してきたら、私ら上がったりですよ

阿岐本の親分の問題解決能力もスゴい。
常に頭をフル回転してシノギを考えているんだろうな。
適材適所の人の使い方も見習わないといけない。
とても面白かった。
家族と話すことは大事だよね...
@2018年@図書館