やめるときも、すこやかなるときも

窪美澄著 2017年集英社刊行
初出「小説すばる」(2016年)
大人(30代前半)の優しいラブストーリー。
少しまどろっこしい感じはするけど、お互いがお互いを思いやり、一歩一歩進んでいく。
最後無事くっついてくれて良かった。

桜子と、この人とつきあおうと思ったときから、自分の考えていることとか感じていることをなるべく正確に…難しいことかもしれなきけど、いちばん自分の気持ちに近い形で伝えたいと思った。僕は桜子がどんな人なのかもっと知りたいし、僕がどういう人間なのかも伝えたい。声が出ているときはね
たくさん言葉にしたいんだよ。言葉にできることはぜんぶ。桜子に伝えられるときにそれをしないと

言葉にして伝えないといえないんだよな。
分かっていても難しい。
とても良い作品。
少しだけ桜木紫乃作品を思い浮かべてしまった。

やめるときも、すこやかなるときも

やめるときも、すこやかなるときも

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