あなたを奪うの。偏愛小説集

2014年単行本、2017年文庫化 河出書房刊行

読んだことあると思ったら『きみのために棘を生やすの』の文庫化らしい。
内容はまったく一緒か。
あまり理解できない気持ちだけど、心の中ではこういうことを思っているのかもしれない。
窪美澄作品のおばあちゃんの気持ちがかっこ良い。

でも愛し愛された記憶はいつまでも残るの。

あのとき、私は確かに激しく求められたのだもの。
こんなしわくちゃだけれど、女としては、私、この子に勝っていると思うわ。

花房観音作品の

私は奪われることでしか、愛された気がしないのですから。

というのはとても怖い。

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