掟上今日子の退職願

西尾維新著 2015年講談社刊行 書き下ろし

忘却探偵シリーズ第5弾。
今回は短編4編。厄介は登場しない。
それぞれ不思議な死体が発見され、
その方法、意味、動機などを今日子さんが解決する。
一緒にいる刑事さんの何気ない一言によって
一気に推理が進むところはご都合主義ではあるが、
考えもつかない方法、理由だったりするので、
それはそれでいいのかもしれない。
なぜ「退職願」なのかは最後のお話しに関係している。
取って付けたような「退職願」ではあるが、
忘却探偵である悲しさなのかもしれないな...なんて思ったりする。
あとがき(西尾維新)の

なるよりも、続けるほうが難しい

という言葉が少し気になる。
一般論で言ってはいるが忘却探偵シリーズを続けるのも難しいのかなとちょっと思った。
次は「婚姻届」か。早く読もう!

掟上今日子の退職願

掟上今日子の退職願

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