民王

池井戸潤著 2010年ポプラ社刊行
初出「ポプラビーチ」(2009年〜2010年)
中山七里の『総理にされた男』を読んだ後なのでとても被っている。
本作品の方が先なんだけどね。
あとドラマも見ていない。
こういう政治家を民は求めているんだけど、なかなか現実にはいないようだ。

民政党の総裁である前に、私は日本の首相です。
己の利益の前に、国民の利益を論じるべきだと考えます

正しいことをして運営できない政局など、そもそも間違っています

野党側にも大いに問題あるのも現状。
今何を論ずる時期なのか考えて欲しい。
日本が良くなるように、日本国民が豊かになるように、日本が国際的貢献をするように。
あと

君みたいにさ、理想論ばっかりいってる若者っていうのは質が悪いんだ
だが、理想論すら語らない若者はもっと質が悪い。いま君が話してくれた志や夢、忘れないでくれよ。

という言葉もとても心に残る。
理想を目標に現実との折り合いを付け理想に近づけていくのが大切である。

民王 (文春文庫)

民王 (文春文庫)

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