愛娘にさよならを − 刑事雪平夏実
秦建日子著 2011年河出書房刊行
『殺してもいい命』の続編。アンフェアシリーズ第4弾。
前作に続いてとても面白かった。
ただ、犯人についてはちょっとアンフェアなんじゃないかなぁ。
最後の方で唐突に別れた夫について説明されたし。
アンフェアシリーズなのでいいけど、第2弾、第3弾ともにフェアだと思ったので...
未央に気持ちを言うことが出来て良かった。未央と心が通じ合っていてホント良かった。
無理もない。彼らはまだ、「あちら側」の人間なのだ。
まだ、人を撃ったことが無い人間なのだ。人を殺したことの無い人間なのだ。
でもね、これだけは忘れないでください。
島津さんはもう死んでしまったけれど、未央ちゃんはまだ生きてるんですよ。
生きて、母親であるあなたのことを必死に求めてるんです!
その未央ちゃんよりも優先しなければいけないことが、この世の中の一体どこにあるって言うんですか!
というような言葉が心に残った。
とても面白かった。
ただし、地震の描写は少し蛇足かも。なんとなくそう思った。
- 作者: 秦建日子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/02/05
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (7件) を見る