リバース Reverse

湊かなえ著 2015年講談社刊行
初出「小説現代」(2013年〜2014年)
事件を嗅ぎ回る女性の姿が徐々に浮き彫りになっていき、きっとこの人なんだろうな〜という予想をして、予想どおりの結末...と思っていたところの最後の展開にとても驚いた。もう終了と思ってたところだから、衝撃具合が大きかった。面白いな!
広沢と古川、広沢と深瀬の関係など男性どおしの関係もなんか複雑な気持ちが間に流れている。

人のいい広沢が俺と同じ目線にたってくれていただけ。
広沢と一緒に高いところにいるつもりでいたけど、
本当は、本来高いとかろにいるはずのヤツを、
人の良さにつけ込んで、低いところに引きずり下ろしていただけなんだ。
そんなことを、周りのヤツらは最初から気付いていたのに、俺だけが、勘違いしていたんだよ
だから、広沢を解放してやったんだ。同情されないように、酷いこと言って…。

勝手に気を回して勝手に解決、全リセットは面倒くさい人にありがちかも。
とても面白かった!

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