インデックス

誉田哲也著 2014年光文社刊行
姫川シリーズの短編集。

  • アンダーカヴァー
  • 女の敵
  • 彼女のいたカフェ
  • インデックス
  • お裾分け
  • 落としの玲子
  • 夢の中
  • 闇の色

アンダーカヴァー」「インデックス」「お裾分け」は「宝石 ザ ミステリー」シリーズで読んでいる。初出は「宝石 ザ ミステリー」シリーズ、「小説宝石」(2011年〜2014年)など。
短編集なので緩い感じがとても良い。面白い。
特に好きなのは「彼女のいたカフェ」「落としの玲子」。後者は力がフッと抜ける感触が心地よい。
スト2編「夢の中」「闇の色」は長編に出来るぐらいの物語。ネグレクトなど虐待が描かれていて精神的にはツラくなるけど。

人間は、産んだだけで自動的に親になれるわけじゃない。
たぶん、すごく努力して、たくさん苦労もして、人は徐々に、親になっていくんだと思う。
それに耐える覚悟のない人間は、親になる資格なんてない…

社会が支えるのはもちろんだけど、親には親としての覚悟が必要かなと思う。
最後の最後に菊田が登場して姫川班の復活への第一歩か。姫川班が完全復活、パワーアップして、長編を期待。最後の一文も力が抜けて楽しかったし、面白かった。

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