悪と仮面のルール

中村文則著 2010年講談社刊行 書き下ろし

  • 紙片
  • 第1部 過去 1〜6
  • 第2部 過去/現在 1〜8
  • 第3部 現在 1〜10
  • 第4部 現在 1〜13

『邪』が何を意味するか分からなかったな〜
結局父親が見せようとした地獄はどんなものだったのか?

お前が、この世界を否定したくなるような地獄を。
無残で、圧倒的な地獄を。

ここまで言うんだから見たくないけど期待してしまった。
そこは重要でないのか?

人々は善意を根底に置いた時、躊躇なくその内側の暴力性を解放する。
まるで善意によって、その暴力性の解放性を許されたように。
これは戦争の発生メカニズムの根本だ。

ネットの世界と同様に仮面を被ることにより善意を隠し暴力的になるということか。
最後、明るくなる気配を感じる終わり方で良かった。

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