私の命はあなたの命より軽い

近藤史恵講談社文庫刊行
2014年単行本、2017年文庫化

  • 第一章
  • 第二章
  • 第三章
  • 第四章
  • 第五章
  • 第六章
  • 第七章
  • 第八章
  • 第九章
  • 第十章
  • 第十一章
  • 文庫版あとがき

歓迎される妊娠と歓迎されない妊娠で差があるのはなぁ。
新たな生命に差はないと思うけど、その生命を育てていけるかどうかというのはまた別だし。
育てていけない生命の行く末はやっぱり悲惨なものがあるしなぁ。
子が幸せになって欲しいのはもちろんだけど最低限不幸せになって欲しくないというのもあるわけで。
親も人間だから気持ちというものがあるし。
というような問題提起の物語かと思ったら、あとがきを読むと別の読み方をする人も多いんだと驚いた。
最後の絡みつくような不安は確かにあるけどね。

これを読んだ人は、「女って怖い」と思ったときに、ふと立ち止まって欲しい。
怖いのは本当に女だけですか?

男も女も、人間は利己的で怖いと思う。

@2017年@図書館