極悪鳥になる夢を見る

貴志祐介著 文春文庫刊行
2013年単行本(青土社) 2017年文庫化
1997年〜2013年の貴志祐介のエッセイなどをまとめたもの。
単行本でも読んでいるので再読。
「特別収録 文学におけるヒューマニズムと悪について」と「文庫版あとがき」が付いている。
この特別収録は講演の書き起こしのようで読書の必要性を最後に言っている。

人殺しが悪であることがわからない子供たちに欠けているのは、想像力

彼らの中で想像力が育たなかったことには、読書という思考実験、疑似体験が決定的に不足

人は、環境と本人の意志によって、天使にも悪魔にもなり得る存在
両者の分水嶺がどこにあるのかを探求することこそ、文学に課せられた最も重要な使命の一つ

「想像力」はとても大切で、
想像し俯瞰することで人間は悪魔になれないのではないかと思う。

@2017年@図書館