秋山善吉工務店

中山七里著 2017年光文社刊行
初出「小説宝石」(2014年〜2015年)

  • 一 太一、奮闘する
  • ニ 雅彦、迷走する
  • 三 景子、困惑する
  • 四 宮藤、追及する
  • 五 善吉、立ちはだかる

下町人情モノと思ったら普通にミステリーだった。
善吉みたいな頑固爺さんはもういないよなぁと思う。
悪いものは悪いとはっきり言えなくなったのはなぜだろう?
「悪い」と言うことを利用して悪いことをする人が増えたからなのかなぁ。
善吉夫妻に育てられた子どもたちはきっとまっすぐ育っていくと思った。

違和感の正体は恐怖と期待と好奇心だ。

見えないのは探さないからだ。

隠していることはいつか必ず露見する。
真実というのは知られたがる性質があるからな。

という言葉を覚えておこう。

秋山善吉工務店

秋山善吉工務店

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