幻庵 下

百田尚樹著 2016年文藝春秋刊行
初出「週刊文春」(2015年〜2016年)

  • 第五章 両国小町
  • 第六章 天保の内訌
  • 第七章 吐血の局
  • 第八章 黒船来航
  • エピローグ

上巻の続き。
上巻に続き流し読みになってしまった。
囲碁囲碁っぽくなく心情のぶつかり合いメインで表現してくれたら読み進められたかもしれない。
以下の文章がとても心に残った。

囲碁においても大きな傷(弱点)を残したまま打つことはできぬ。
傷はがっちりと守ってこそ、後々強く打てる。
ただ、傷を残して打つ場合もないではない。
その場合はそこを打たれた場合にどう応じるかは考えておかなければならぬ。
敢えて放置して打ちながら、いざその傷を狙われて慌てふためくようでは、一人前の碁打ちとは言えぬ。

準備というのはとても重要。
見えないフリをするのではなく、見て対応案を必ず準備しておくこと。
心に留めておこうと思う。

幻庵 下

幻庵 下

幻庵 上

幻庵 上

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