掟上今日子の備忘録

西尾維新著 2014年講談社刊行 書き下ろし

  • 第一話 初めまして、今日子さん
  • 第ニ話 紹介します、今日子さん
  • 第三話 お暇ですか、今日子さん
  • 第四話 失礼します、今日子さん
  • 第五話 さようなら、今日子さん
  • あとがき

掟上今日子の挑戦状』を読んでいる。
『挑戦状』は第三作目で本作品が第一作目。
『挑戦状』が今ひとつパッとしなかったけど、『備忘録』は案外面白いと思った。
厄介の

今日の今日子さんに許すと言ってもらえなければ、僕は明日の今日子さんに、助けを求められない。
それが嫌なんです。
あなたが忘れても、僕が覚えている

という気持ちがよく分かる。
あなたが忘れたから良いってものではない。
もっと私の気持ちを考えてくれと思ってしまう。
それに対する今日子さんの

昨日の私と今日の私は決して同じではありません。


体験したことは身体が覚えています。
私がそんな風に安心して、無防備に隠館さんに身を撒かせられたのは、隠館さんがこれまで、私に優しくしてくれていたからでしょう。

というのも素直で良かった。
あとは今日子さんの過去が明らかになれば良いのだけれど...
天井のメッセージはいったい何なんだ?
次は二作目の『推薦文』を読まないと!

掟上今日子の備忘録

掟上今日子の備忘録

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