女王はかえらない
降田天著 2015年宝島社刊行
第13回『このミステリーがすごい!』大賞作品
降田天は鮎川颯と萩野瑛の二人からなる作家ユニットとのこと。
- 第一部 子どもたち
- 第二部 教師
- 第三部 真相
確かにどんでん返し、仕掛けは予想以上だけれども、選考委員も言っているとおり、「その仕掛けにいちいち既視感が漂い、しかも若干やりすぎっぽい」と思う。
前半部のスクールカーストの部分はとても怖い。ここだけでも一つの物語になっている。
私たちが奪ったものも、私たちが失ったものも、もう二度と戻らない。
ここから「女王はかえらない」の“かえらない”は“帰らない”と“孵らない”の二つの意味があるのかなと思った。
- 作者: 降田天
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2015/01/09
- メディア: 単行本
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