東慶寺花だより

井上ひさし著 2010年文藝春秋刊行 初出「オール讀物」(1998年〜2007年)
映画『駆込み女と駆出し男』の原案(原作ではない)とのことで読んでみた。

  • 梅の章 おせん
  • 桜の章 おぎん
  • 花菖蒲の章 おきん
  • 岩莨の章 おみつ
  • 花槐の章 惣右衛門
  • 柳の章 おせつ
  • 蛍袋の章 おけい
  • 鬼五加の章 おこう
  • 白萩の章 おはま
  • 竹の章 菊次
  • 石蕗の章 おゆう
  • 落葉の章 珠江
  • 黄檗の章 おゆき
  • 蓼の章 おそめ
  • 藪椿の章 おゆう

映画はとても面白かった。本作品は連作短編ではなく一話完結となっていて、これらのエピソードを上手に組み合わせて一つの映画にしたんだなということが分かる。監督・脚本(原田眞人)の構成力、表現力はスゴイな〜なんて思う。15本の縁切り寺へ駆け込む女の物語があるが、ちょっと本数が多すぎて飽きてしまった感じがする。決して面白くないわけではないのだが...パターンもほとんど同じだし。そういうのを含めて映画ってスゴイんだなと思った。
どれか分からなくなったけど、奥さんの女性器の絵を描く物語が面白かった。

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