ナイルパーチの女子会

柚木麻子著 2015年文藝春秋刊行 初出『別冊文藝春秋』(2012年〜2013年)
自分に思い当たる部分が多々あるし、自分の隠している嫌な部分、嫌いな部分があからさまにされているようで読んでいて苦しくなる。

ねえ、気が付いて。本当の私はこんなんじゃないのよ


ナイルパーチ達は自分や翔子などよりよっぽど−他者との距離の取り方に長けているように感じられた。

こういうところが特に苦しくなるし、題名や表紙からは想像できない胸苦しさを感じる。
ただ、最後は少し未来を感じさせるのでホッとする。

面倒くさいっていうのは、結局自分が一番可愛くて、自分以外の誰かのために一分だって時間を割きたくないってことなんだよ。

面倒くさいって思わず思ってしまうしな...
朝井リョウの『何者』に通じるような怖さがある。
いつか笑って再読出来ればよいな〜

ナイルパーチの女子会

ナイルパーチの女子会

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