ギブ・ミー・ア・チャンス

荻原浩著 2015年文藝春秋刊行
初出「オール讀物」(2012年〜2014年)

夢を追いかけていたり、夢を諦めそうになったり、夢を見失っていたり、そんな人たちの物語、短編8本。
最後に少しは前向きになれる終わり方。ホロリとさせるのは手馴れたものかも。
転がっているチャンスをつかみとるために挑戦を続けることが大事だよなと思う。

やっぱり、人を第一印象で判断してはだめだ、どんなところにもプロはいる。
ちゃんと仕事している人間は、みんなプロだ。真椰子だって、さとうきびづくりのプロである父親に、スチュワーデスにしてもらったのだ。

人生は確かに思い通りにはならないけれど、世間には誰のものかまだ決まってないチャンスがたくさんころがっていて、それを最初から無理だってあきらめるのは、これだけは誰もが平等に手の中に握っている参加券を、ゴミ箱に捨てるようなものじゃないのかと思うのだ。

というような言葉が心に残った。
アテンションプリーズ・ミー」「ギブ・ミー・ア・チャンス」が良かった。

ギブ・ミー・ア・チャンス

ギブ・ミー・ア・チャンス

@2015年@図書館