総理にされた男

中山七里著 2015年NHK出版刊行
初出「NHK出版 WEBマガジン」(2013年〜2014年)

  • 一 VS閣僚
  • 二 VS野党
  • 三 VS官僚
  • 四 VSテロ
  • 五 VS国民
  • エピローグ

上手く行き過ぎとも思うけど、著者の思い、メッセージはとても良く伝わってきた。
大方言』(百田尚樹)、『武士道ジェネレーション』(誉田哲也)も好きなので、これらの思い、メッセージは強く納得する。
このような政治家が一人でも多く、というか全員がそうでなければならないと思うのだが、とにかく一人でも多くなって欲しい。

戦争などもちろんしたくありません。
平和を何より望み、誰一人として血を流してほしくない。
ただわたしは、同じ日本国民として同胞の命を救いたかった。
それだけなのです。

この国の人間は基本的に皆勤勉で、我慢強く、思いやりがあって、思慮深い。
そんな国民に未来がないはずがない。
わたしたちにはまだ未来を創る力がある。
他人の幸福を願う力がある。
希望を見出す力がある。
この人生を素晴らしい冒険に変える力がある。
ただし、そのためには変革が必要になる。
既得権益をいったん手放し、自分の立ち位置を見直し、失敗を恐れない勇気が必要になってくる。

エンターテイメントとしてとても面白かったし、
メッセージとしてとても良かった。

総理にされた男

総理にされた男

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