仮面病棟

知念実希人著 2014年実業之日本社文庫刊行 書き下ろし
初の知念実希人作品。

  • プロローグ
  • 第一章 ピエロの夜
  • 第ニ章 最初の犠牲者
  • 第三章 開く扉
  • 第四章 仮面の剥落
  • エピローグ

解説(法月綸太郎)で

本書が「血縁」や「暴力」ではなく、あくまでも「知恵」と「推理」が物語の主導権を握る本格ミステリーであることの証だろう。
『仮面病棟』は知念実希人という「本格」志向者の知性のあり方をスマートに表現した快作なのである。

と言っているように本格ミステリーである。
こういう結構純粋な本格ミステリーは最近久しいような気がする。
自分が読んでないだけでいっぱい刊行されてるのかな...?
ピエロは誰かは分からなかったけど、協力者はすぐに分かった。
分かったからって作品的に興味が削がれるわけではない。
面白いのだけれど、状況を会話で説明するところが、やっぱり少し安易かなと思う。
他作品も読んでみようと思っている。

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