水鏡推理

松岡圭祐著 2015年講談社刊行 書き下ろし
単行本だけど解説(細谷正充)付き。文庫本同時発売だからかな。
松岡圭祐の新シリーズ。
『探偵の探偵』で少し変化があったかと思ったけど、再び『万能鑑定士』シリーズのような展開になった。
時事ネタに敏感だし、雑学ネタ、トリビア的ネタも満載で面白いけど、
やはり同じパターンなのでこんなもんかと思う気持ちのほうが強い。
『万能鑑定士』シリーズの続編にすればこういう残念感は小さくなるのに．．．と思う。
本作品では研究における不正行為・研究費の不正使用は間接的に国民の命を奪っているというのは納得する。

推理とは、すでに判明している事柄に基づき、思考の筋道をたどり、未知の要素を推し量ることです、けっして突拍子もなく意外な結論を思いつく才能ではありません。

という言葉は覚えておこう。

水鏡推理2 インパクトファクター (講談社文庫)

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