泥濘

黒川博行著 2018年文藝春秋刊行
初出「週刊文春」(2017年〜2018年)
疫病神シリーズ第○弾。
相変わらず桑原の傍若無人ぶりや二宮に対する仕打ちが楽しいし、
二人の会話にも磨きがかかっている。
こうやって会話できると楽しいだろうなと思う。
最初に二宮がやられる場面も読んでて痛いし、
最後に桑原が撃たれたシーンはその後の回復含めて心配してしまう。
ずいぶんと島田さん頼りになってしまっているのは今時はしょうがないのか。

極道の行く道はふたつしかない。
右へ行ったら三途の川、左へ行ったら酒池肉林や。
けどな、三途の川に行きあたっても、
裸の姉ちゃんが泳いでることがあるんや。

という言葉が印象的。
とても面白かった。
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