ふたりぐらし
桜木紫乃著 2018年新潮社刊行
初出「小説新潮」(2015年〜2017年)
- こおろぎ
- 家族旅行
- 映画のひと
- ごめん、好き
- つくろい
- 男と女
- ひみつ
- 休日前夜
- 理想のひと
- 幸福論
これはとても幸せな気持ちになれる物語。
いつもの桜木ワールドっぽく閉塞感ある雰囲気ではあるが出口の光が確実に見えている、見えてきているように思える。
二人で生きることでお互いを支え合い、そして愛しい存在となっていく。
年を取れば、どんな諍いも娯楽になっちゃうんだから
そんな風に思えるように夫婦仲良く暮らしていきたい。
幸福なんでしょうか、わたしも
もちろん、どこから見ても万全の幸福に見えますよ
と思われたら最高だろうなと思う。
とても優しくなれるとても良い短編集。
@2018年@図書館