くちなし

彩瀬まる著 2017年文藝春秋刊行
初出『別冊文藝春秋』(2015年〜2017年)

  • くちなし
  • 花虫
  • 愛のスカート
  • けだものたち
  • 薄布
  • 茄子とゴーヤ
  • 山の同窓会

彩瀬まるの描写はとても好きなのだが、この短編集はちょっとダメだった。
ファンタジー要素が強い作品はなんかイメージが湧かな過ぎる。
「愛のスカート」「茄子とゴーヤ」はまだイメージが湧くし、
「くちなし」までは理解できてるような気がするのだが...
他はダメだった。
残念だけど合わなかったなぁ。

私を愛する夫の中に、私を裏切る生き物が紛れ込んでいたの。
少しずつ体を切り離して、中を覗き込んで、やっとつかまえたわ。
びっくりするほど醜くて、弱くて、下品な生き物だった

「くちなし」のこの表現が好き。
裏切るのはこの下品な生き物のせいなんだ、きっと!

くちなし

くちなし

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